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「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その9

「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その9

▼ 滝野沢優子の「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その9
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ミャンマーのバックパッカー旅
まずは中心都市ヤンゴンから、東に位置する聖地チャイテイヨーを目指します。

ここは大岩の上に、危ういバランスを保って乗っている「ゴールデンロック」
で知られ、たくさんのミャンマー人巡礼者がやってきます。

ヤンゴンから車をチャーターする方法もありましたが、時間はかかってもなる
べくローカルな人々と同じ方法で移動したい我々は鉄道を利用しました。

image_611_39_49▲ヤンゴン中央駅

image_511_39_48▲鉄道網が発達しているミャンマー

ヤンゴン中央駅はまさしく「古き良きミャンマー」を象徴するような建物です。
中心都市の中央駅とはとても思えませんでしたが、ある意味で世界遺産級とも
いえます。

車両もその時代からずっと現役で使用しているのではないかというシロモノで、
当然のように乗り心地は最悪でした。一応、アッパークラスに乗ったものの、
冷房はなく、窓はあけっぱなし、リクライニングは壊れていて倒れっぱなし、
トイレは汚いです。一番まいったのは、直下型地震のような激しい縦揺れが突
然襲ってくることでした。脱線しなかっただけでもラッキーかもしれません。
まあ、運賃は$8なので仕方ありませんが…。

image_711_39_49▲古い車両なので横揺れ、縦揺れがひどかった

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▲すさまじい揺れの中、絶妙のバランスで弁当を売り歩く

そんなこんなで、片道4時間の予定が2時間以上オーバーしてようやくチャイト
ーという町に到着。そこからギュウギュウ詰めのピックアップに乗って30分ほ
ど、キンプンという拠点の町へ。そこでチャイテイヨー参拝専用のトラックの
荷台に乗り替え、振り落とされそうな状態に耐えながら急坂山道を登ること40
分。麓の集落までたどり着き、今度は急坂の参道を45分ほど歩いて、ようやく
チャイテイヨーに到着しました。

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▲これがゴールデンボール

image_1211_39_51▲落ちそうで落ちない不思議なゴールデンボール

image_1411_39_52▲金箔を貼り付ける巡礼者たち

チャイテイヨーは山頂部分が広い公園になっていて、周辺の山々も含めて聖地
とされています。朝一番に訪れたはずなのに、すでにたくさんの人々であふれ
かえっていました。ここで夜を明かす人も多いようで、あちこちでゴザや毛布
を敷いて宴会をしていたり(お酒なしで)と、ローカル色プンプンです。
僧衣のお坊さんたちもたくさんいて、ちゃんと聖地らしい雰囲気もあります。
外国人観光客はチラホラ見かけましたが、圧倒的にミャンマー人参拝客が多く
それだけに外国人観光客目当てのしつこい物売りもなく、居心地のいい聖地で
半日ほどゆっくりと過ごしたのでした。

image_011_39_46聖地チャイティーヨー入口

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image_411_39_48▲日焼け止めのタナカを顔に塗った少女

image_311_39_47▲聖地への参道にある売店

チャイテイヨーからの帰路は長距離バスを利用しました。バスは鉄道と比較す
ると意外にちゃんとしていて、エアコンは効くし、年々道路状況が良くなって
いるので揺れも少なく格段に快適です。ただし、路面が良くなっているため、
予定より早く着きすぎてしまうことが難点です。

「早く着いて何の問題があるの?」と思われるでしょうが、夜行バスだと困る
のです。朝7時の到着でちょうどいいと思って乗ったら、まだ外は真っ暗な朝4
時くらいにバスを下されたこともありました。明るくなるまでバスターミナル
で過ごせればいいのですが、ミャンマーにはそれもありません。何もない路上
に下されるだけだったり、ターミナルといっても屋根もないただの広場でお店
も開店していなかったり…。

自分のバイクで旅しているとこんなことはありません。景色が見られない夜行
バスを使うこともないし、暗い時間に路上に放り出されることもありません。
自由に行動できるバイク旅に慣れてしまった私たちにとって、移動を他者に委
ねるしかないバックパッカー旅は不便なことこのうえありません。

また、「ツーリスト街道」(と私は呼んでいる)に乗らざるを得ない状況にな
ることも、どうにも気に入りません。

たとえば、バックパック旅では、宿(たいていガイドブックに載っている宿)
へ到着すると次の目的地を聞かれ、希望すればそこまでの長距離バスのチケッ
トを手配してくれます。料金をボッたくられるわけでもないし、出発のときも
宿で待っていればピックアップしてくれるので、乗り遅れることもなく、ある
意味ではとても便利ですが、その一方で同じ行程で旅する他の旅行者と常に一
緒という状況になりがちです。

数年前に訪れたラオスでもそうでしたが、現地の人々が観光旅行などしない国
では、観光地から観光地、宿から宿へ運んでくれる外国人ツーリスト専用のバ
スがしつらえられ、「ツーリスト街道」ができあがります。

それに乗ってしまうと、今度は現地の人と一緒になる機会がなく、個人旅行で
ありながらツアー状態になってしまいます。かといって、そこからはずれてロ
ーカルな手段で旅をするのは至難の業です。

個人的には、バスターミナルへ行って苦労して目的のバスを探し出し、人数が
集まるのを何時間も待ったり、ギュウギュウ詰め状態に耐えたりすることも旅
の醍醐味であると思うのですが…。

そういう点で、ミャンマーの旅では最初の鉄道の移動が一番つらかったけれど、
一番よかったのかなと思います。「古き良きミャンマー」を体験できたという
点でも鉄道の旅は正解でした。そういえば、外国人ツーリストはほとんど見か
けませんでした。

ミャンマーのバックパッカー旅、この後は北へ向かい、インレー湖、バガン、
マンダレーと続きます。

来週に続く。

※ホームページ「ぽこけん」のブログでも旅のレポートをしています。
画像や動画もありますのでぜひご覧ください!

●聖地ゴールデンロックへ1
http://c.bme.jp/35/3/1802/520416

●聖地ゴールデンロックへ2
http://c.bme.jp/35/3/1803/520416

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週刊連載コラム、第90回はいかがでしたでしょうか。

聖地チャイテイヨーへ向かった滝野沢さん。なるべくローカルな人々と同じ移
動手段を選び、鉄道、ギュウギュウ詰めのピックアップ、参拝専用のトラック
の荷台を乗り継ぎ、たどり着いたチャイテイヨーでした。
ほとんどが最悪の乗り心地だったと思いますが、”ミャンマーのいま”が身を
持って実体験できたのではないでしょうか。また、このような経験が後々いい
思い出になるのだと思います。

来週も滝野沢さんのコラムをお楽しみに!

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