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「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その7

「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その7

▼ 滝野沢優子の「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その7
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2013年1月1日はメーサローンという山間の村で迎えました。この地で初日の出
を拝めるかと思いきや、この一帯が山岳地帯だからでしょうか、霧が濃くて10
時頃まで太陽が出てきませんでした。最近問題になっている中国のPM2.5とは
違い自然由来の霧なので、その点は安全安心です。

image_108_56_05▲民族衣装でパフォーマンスをする子供たち

image_008_56_04▲貸衣装で記念撮影するタイ人観光客

タイ北部の山岳地帯には観光農園や山岳リゾートが点在しています。そのほと
んどで大規模な少数民族マーケットが開催されていました。鮮やかな民族衣装
の子供たちがダンスやパフォーマンスを披露して、とても盛り上がっていまし
た。近年、タイでは民族衣装姿で生活する人は少なくなったと聞いていました
ので、子供たちがいまひとつ面白くなさそうな表情でダンスをしているところ
から、日本の和服同様、特別な日や観光客向けにわざわざ着ているものと思わ
れます。一方で、はしゃいで記念撮影をしている民族衣装の女子もいました。
この女子は都会からのタイ人観光客でした。貸衣装もあるのですね。

そんな町や村で行われているイベントと山岳風景を楽しみつつ、カーブの多い
山岳地帯を下って行くとミャンマーとの国境の町、メーサイへ到着しました。
image_208_56_05▲活気のあるメーサイのマーケット

image_308_56_06▲橋を渡った対岸はミャンマーのタチレイ

国境の橋は両国を行き来する人や車で混み合い、メーサイの町中もミャンマー
から買い物に訪れる人で活気に溢れていました。山岳リゾートとは対照的に庶
民的で雑然とした雰囲気ですが、アジアならではのゴチャゴチャ感に旅気分が
盛り上がってきます。

川のすぐ対岸に見えるのは、ミャンマーのタチレイという町です。

私たち外国人旅行者もミャンマー側のイミグレーションで10ドルを支払い、ミ
ャンマーの入国許可証を発行してもらえば、ビザなしでタチレイ市内のみ14日
間まで滞在可能です。しかし、バイクでの入国は無理で、さらにミャンマーの
他の都市にも行くことはできません。いつかはバイクでタイから国境を越えて
ミャンマー国内を自由きままなバイク旅ができるようになると良いのですが…。

ところで、タイ北部には「メーサイ」「メーサローン」「メーホーンソン」な
ど、「メー」が付いている地名が多く、これは「お母さん」という意味のよう
です(メーサイは「母なるサイ川」という意味かな)。
ほかに「チェン」と付く地名もいくつかあり、こちらは「町」という意味です。
私見では「チェン」が付くほうが町の規模が大きいように思いました。

あいかわらずタイ語はまったく読めず、会話もいまひとつ覚えられないという
状態でしたが、そこは旅慣れている我が身、どうせ英語も通じないとなれば、
日本語で押し通します。なぜか、それでもけっこう通じました。image_408_56_07▲レンタルバイクでツーリングするアメリカ人

メーサイでは、カワサキのニンジャに乗った60歳前後のアメリカ人ライダー
出会いました。彼は「近い将来タイに住みたいので、どこかいい町を探しなが
ら1カ月ほどツーリングしている」とのこと。そのような目的でタイをツーリ
ングしていることは、ちょっと新鮮な驚きでした。ちなみに1カ月のレンタル
料金は約6万円とか。

メーサイからはひたすらメコン川の支流であるサイ川沿いに進み、ゴールデン
トライアングルに到着しました。ゴールデントライアングルは、メコン川との
合流地点で、タイ、ミャンマー、ラオスの3カ国の国境が接しているから「ト
ライアングル」なのです。
ただそれだけで、とくに絶景が見られるスポットというわけではありませんが、
ラオスに少しだけ上陸できるメコン川のボートクルーズが人気です。
image_708_56_08▲ゴールデントライアングルは今やタイ人観光客でいっぱい

image_608_56_08▲タイ、ラオス、ミャンマー3か国の国境が接している

image_508_56_07▲メコン川クルーズも人気

20年ほど前にチェンマイからツアーでこの地を訪れたことがあり、その時は、
「世界最大の芥子栽培地帯で麻薬や覚せい剤が密造され、マフィアが暗躍して
いる無法地帯」という触れ込みもあったので、何やら怖い印象があり、おどお
どしながら見学したことを思い出しました。いまやそんなイメージは皆無です。
私たちが訪れたのが正月ということもあるのか、駐車場は立派な車で満杯、大
型バスもドンドンやって来て、家族連れがたくさんいました。
ゴールデントライアングルで「麻薬」「マフィア」を連想できる場所は、「オ
ピウム博物館」くらいで、タイではほぼ麻薬は撲滅されたようです。

ここもやはりタイ人観光客が大多数を占め、その点も20年前とは違いました。
以前は外国人観光客ばかりで、日本人の若者もたくさんいました。
「タイも経済発展したんだなぁ」と思う一方、日本人が減っているという事実
は、日本経済の斜陽を如実に物語っている感じを受けてしまいます。

ひと昔前、世界を旅する東洋人の旅人のほとんどが日本人でした。しかし、現
在は中国人や韓国人が主流で、マレーシア人、シンガポール人などもいます。
これはアジア全般が経済発展している証拠で、そのうちアジア各国の物価が日
本と変わらなくなり、私たちがこのように旅している東南アジアツーリングも
国内ツーリング並みにお金がかかるようになるのでしょうか。
参考までに、我々の東南アジアツーリングでの予算は、すべて含めて2人で1日
4000円前後。アジアの国を安く旅できるのも、もしかしたらあとわずかなのか
もしれません。

image_1108_56_10▲メコン川沿いはツーリングの好ルート

image_808_56_08▲メコン川沿いの屋台で食事する家族

image_908_56_09▲チェンセンから見たメコン川の夜明け

image_1408_56_12▲メコン川沿いのお寺にて

image_1008_56_10

▲メコン川沿いの食堂で昼食

image_1208_56_11▲チェンコーンでパンク!でも大丈夫、修理屋さんは至る所にあります。

image_1308_56_11▲チェンコーンの学生お坊さん

さてさて、たいしたことはなかったゴールデントライアングル見学後もずっと
メコン川沿いの田舎道をのんびりと走ります。

メコン川はゆったりと流れながら、広くなったり狭くなったり、中洲があった
り、岩礁があったり、と様々な表情を見せてくれます対岸のラオスの様子も見
ながら、のんびり走れるカブのツーリングでは、うってつけのコースです。
有名観光地のゴールデントライアングルよりも、バイクでめぐるメコン川ツー
リングのほうが、ずっと楽しくてオススメです。

そうしてメコン川沿いを満喫しながらチェンセン、チェンコーン、チェンライ
といった「チェン」と「メー」の町や村を巡りつつ、タイ北部の9日間をかけ
たツーリング第2弾はひとまず終了しました。

次は、タイの隣国ミャンマーへ2週間のバックパック旅行へ出発します。

来週に続く。

※ホームページ「ぽこけん」のブログでも旅のレポートをしています。
画像や動画もありますのでぜひご覧ください!

●メーサイ
http://pocoken.com/?p=3899

●チェンコーン・チェンライ
http://pocoken.com/?p=3924

●チェンライ→温泉→チェンダオ
http://pocoken.com/?p=3947

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週刊連載コラム、第88回はいかがでしたでしょうか。

現在、タイのゴールデントライアングルは様変わりしていた、とありました。
無法地帯であった時はどのような感じだったのか、イメージすらできませんが、
かつての無法地帯であったことと3国の国境地帯ということが、現在、観光で
訪れる一番のポイントなのかもしれませんね。
それと、旅する東洋人の話がありました。近年、日本でもアジア諸国からの旅
人を目にする機会が増えた気がします。諸外国を旅する日本人も減っていない
ように思いますが、それ以上にアジア諸国の経済発展とともに、それらの国の
旅人が増えているからこそ、そのような実感を持つのかもしれません。

来週も滝野沢さんのコラムをお楽しみに!

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