会津駒ケ岳 2021年1月21日 厳冬期でも時々、日本がすっぽりと高気圧に見舞われて、風がピタッと止まって日本海から太平洋まで穏やかな快晴、という日があります。なかなか仕事の休みとタイミングが合わず、今までも随分悔しい思いをしたものですが・・・1月21日はラッキーにも快晴の約束された休日。ちょっと遠出してみようかなと、朝4時に起きて会津駒ケ岳へ。 標高830Mの国道352の駐車場を7時半に出発。この山は、最初が一番傾斜がきついんです。1350Mのヘリポートまで登って大休止。 こんなにも良い天気なのに、今日の登山者は私一人です。3密を避けるには良いのでしょうが、ラッセルはきついです。標高1900Mの森林限界を越えたあたりまでで、既に5時間を費やしてしまいました。崩れるようにへたり込んで大休止。この時点で、ここから滑って帰ろうと思っていたのですが・・・ 30分も休んでいるとだんだん気持ちよく、幸せな気分になってきました。下界では色々あるけれど、雲ひとつないどこまでも青い空、真っ白な会津駒、風も無風で何の音も聞こえてきません。もう少し歩いて見ようと思いなおし、ゆっくりと、一歩一歩雪を踏みしめて行きます。 東北最高峰の燧ケ岳が見えてきました。 振り返れば、諦めて帰ろうと思った標高1900M地点がどんどん遠くなって行きます。 駒ケ岳の肩の小屋は2階建ての山小屋ですが、屋根が僅かに顔を出しているだけで、すっぽりと雪の中に埋っています。一体、何メートルの雪が積もっているのでしょう。 標高差1300M、ひとりラッセルで6時間半かかって、2132Mの会津駒ケ岳の山頂に着きました!中門岳と越後の山々がきれいです。 山頂からの滑走は雪質も最高で至福の時間でした。 登りに時間を取られたので、あまりゆっくりもしていられません。日は確実に傾き夕方へ向かって行きます。慎重に、でも急いで滑走しながら下山していきます。 余りに景色が素晴らしいので、滑走中何度も後ろを振り返りながら下山しました。 登りは6時間半もかかったのに、さすがにスキーは速い。山頂から1時間で駐車場まで戻ってきました。 今日のGPSトラックです。 « 鉄山・迷い沢 2021年1月18日 秋田駒ケ岳 2021年1月25日 »
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