2016年元旦
あけましておめでとうございます。おせち料理、お雑煮まで出て来るとは、日本旅館最高です。バイクの件で気分的にはすっきりしない年明けですが、日本旅館のおかげで元気をいただけます。まさに、南米のオアシス。トラブルにあっているときには、ありがたさが身に沁みます。
2016年1月2日
正月休みなので町は静か、日本旅館から出発した旅行者が強盗にあって戻ってきました。日曜日や祝日は強盗に合う危険が高まるとは聞いていましたが、ブエノスアイレスほど強盗の話を頻繁に聞く町は今までありませんでした。コロンビアもペルーも、ブエノスアイレスに比べれば平和なように思われます。意味のないぶらぶら歩きはなるべく避けるようにし、カメラなども必要なとき以外は持ち歩かないよう気を付けなければと思いました。
2016年1月3日
昼はサンドイッチ、夕食はカレー。明日はバイク屋へ行こうと思います。インターネットでブエノスアイレスのバイク屋がどこにあるのか調べましたが、大きなヤマハショップ以外は見つかりませんでした。日本旅館の情報ノートには、先人たちの残した細かいバイク屋情報があり助かりました。ブエノスアイレスの北側のリベルタドール通り(Av. del Libertador)にはバイク街があるようなのでまずはそちらをあたってみようと思います。
2016年1月4日
▲リベルタドール通りのバイク屋
バイクでリベルタドール通りを目指します。信号待ちで、地元の人がひったくりにあっているところに遭遇。南米では通行人は、仕返しが怖いので見て見ぬふりと聞いていましたが、通行人に捕まり10人くらいに囲まれ、たまたま走ってきたパトカーに連行されていきました。この間わずか30秒、やっぱり犯罪は多いみたいです。
バイク屋街に着き、YAMAHAの看板を出しているバイク屋へ行って サスペンションの交換、又は修理は可能か聞いてみると、パーツは取り寄せられるとのこと。値段は工賃込みで9000ペソ(72000円)。お金はかかるけどこれでまた、旅行を再開できると喜んで日本旅館へ戻りました。
夕方、バイク屋から電話。今度はさっきの話と一転、パーツはアルゼンチンでは手に入らないとのこと。しかし、修理なら可能ではないかとの返事。修理代金や修理完了日を聞くと追って連絡するということでした。しばらく待つと電話があり、修理代金は4500ペソ、何だか当てにならない気もしますが、今はその言葉にかけるほかありません。1月8日の金曜日にはできるだろうということでお願いすることにしました。
2016年1月5日
▲ブエノスアイレスの納豆
修理をお願いしたものの、いつ、やっぱり修理は不可能でしたと電話がかかって来るのではないかと心配でした。南米では口約束はあてになりません。修理完了した実物を手にするまでは疑ってかかった方が良いでしょう。チリのプエルトモンでチェーンが予定日に届かなかったこと、MSRが新品なのに不良部品が入っていたことなどを思い出します。
今日はカサ・ハポネサで納豆5パック、長ネギを購入。
2016年1月6日
バイク屋から電話がかかってこないので、修理が上手くいっているのかもしれないと期待してしまいます。もしだめだったら、弁護士を通じて廃車手続きすることも考えました。日本からは法律上送れない、アルゼンチンでパーツは手に入らない、修理も不可能となれば、弁護士を通じて税関に掛け合い廃車手続きができるのではないかと。
20世紀少年、読み始めました。映画は見たことがあるのですが原作は初めてです。映画とちょっと内容が違う部分はありますが、ストーリーが凝っていてさすが大ヒットした作品だなぁと思いました。
2016年1月7日
今日は手巻き寿司パーティー。日本旅館は旅行者を楽しませるために、時々パーティーをやってくれるのが有難いです。サーモン、エビ、イカ、卵焼き、アボガドなどが主な具材。海苔も酢飯も久しぶり、美味しくいただきました。
2016年1月8日
▲日本旅館周辺の街角
今日はバイクの修理完了予定日です。いつ電話が来るかと夕方まで待ってみましたが、連絡が来ないのでメールしてみると、電話がかかってきました。もう修理は完了したとのことです。助かった!と思いました。これでパラグアイまで走れる。返金分をアルゼンチンペソでなら今日払えるけど、ドルなら月曜日の3時に来てほしいと言われました。返金分はドルでほしかったし、ここまで来て慌てることもないので1月11日月曜日に向かうことを伝えました。
2016年1月9日
スーパーへ買い物。まだ、バイクは受け取っていませんが、ようやく、ブエノスアイレスを出発できそうだと思うと、気分も軽くなってきました。長いトンネルの先に光が見えてきた感じです。心なしか、街の風景も明るいように感じます。
2016年1月10日
今日は、再びアサドパーティー。前回はご飯を食べ過ぎ、最後のころお腹いっぱいになってしまい、肉を残してしまったので、今回はペース配分に気を付けました。アルゼンチンの肉はやっぱり最高に美味しいです。
2016年1月11日
バイク屋へ行って見ると、無事に修理完了していました。サスペンションをばらしてオイルとガスを注入したわけではなく、バネや接合部など外枠はそのままに、中のダンパー部分だけ交換したようです。これでまた3万キロくらいは平気で走れるのではないかと思います。再出発できるようになって良かったです。
読んでいてドキドキしました。でも治って良かったです。僕も先日コケてしまいミラーを折ってしまいました。今、地元の人がミラーが手に入るか調べてくれてます。
でも年末年始を素敵な宿で過ごすことが出来て良かったですね。心細ときに日本を感じられると安心します。パラグアイまであと少し旅のご無事を祈っています。