2015年12月5日
昨日は凄い快晴だったのに、今日は少し曇っています。ユースホステルの4人部屋、昨晩は一人で貸し切りラッキーと思っていたら、私が眠っているうちに新客が来ていました。眠っている人を起こさないように出発の準備をしました。キッチンで朝食を作ろうと思ていたけど、部屋に入ったり出たりも面倒なので一旦チェックアウトしてから、野外のテーブルで自分のキャンプ道具で自炊、この方が気を使わなくて良いです。ユースホステルはやっぱり苦手です。フィッツ・ロイ山をバックに見ながら今日はぺリトモレノ氷河を目指します。
ぺリト・モレノ氷河といえば、轟音を立てて氷河が湖に崩れ落ちる様子が有名で、私がパタゴニアで一番行ってみたかった場所です。
まずは、200キロほど先のカラファテという町へ向かいました。オシャレなレストランや土産物屋が並び、観光客でにぎわっています。カラファテといえば、東京目白のテレマークスキーショップを思い浮かべます。特にこの町はスキーで有名な町ではないんですが、どうして店の名前をカラファテにしたのか一度聞いてみたいものです。
その、カラファテのスーパーで食料を調達して、さらに80キロ先のペリト・モレノ氷河へ向かいましたが、時刻はすでに午後2時、しかも天気は優れず、空一面灰色の雲がかかっています。国立公園の入り口で聞いてみると、入場料金は260ペソ(2100円)で1日しか有効ではなく、明日は明日でまた料金がかかるということです。数日間有効なら、今日は今日でダメもとで行って見ようと思っていましたが、作戦を変更して明日出直すことにしました。
国立公園手前10キロほどのところで良いキャンプ地を見つけました。ちょうど木の下にテントを張ることができます。でも空模様は相変わらずです。
今日はカレーにしてみました。アルゼンチンは牛肉とワインが安いので食事事情は極めて良好であります。
今日の走行距離316キロ、合計66562キロ。
2015年12月6日
空全体が明るいわけではありませんが、昨日に比べれば明らかに良い天気になりました。やはり、1日天気待ちをして正解だったようです。国立公園入口でチケットを買って進んで行きます。目指すぺリト・モレノ氷河はさらに30キロ先にあります。
しばらく進むと、氷河が見えてきました。いきなり目の前にこの光景が見えたときは感動で寒さも吹き飛びました。遠いので小さくしか見えませんが、あれで、高さが60メートルもあります。青空も見えますが、風はかなり強く、山の方の天気は荒れているようです。
バイクでどんどん近づいていくと、霧雨が降って来てラッキーにも氷河の上にかかる虹を見ることができました。
駐車場から歩いて展望台へ向かいます。下の展望台からは大迫力の氷河を見ることができました。動くスピードが速いのがぺリト・モレノ氷河の特徴で、1日に2メートルも動くそうです。2時間ほど見ているうちに5~6回、氷河の崩落を見ることができました。銃声のような音は氷の割れる音だそうで、その後、轟音と共に氷河の破片が湖に落ちて行きました。
氷は白ではなく、青みがかって見えました。氷が巨大であることもありますが、湖の水温も低いためなかなか溶けません。
次に展望台を離れ、氷河を湖から見るボートに乗ってみることにしました。1時間ほどのツアーで250ペソ(2000円)です。
ボートはどんどん氷河に近づいて行きます。
湖からなら、さらに大迫力の氷河崩落が見れると期待していたのですが、どうも、タイミングもあるようで、1時間のツアー中は一度も崩落しませんでした。残念。まあ、湖から見る氷河も、展望台から見るのとはまた違って良いものでしたが。
氷河の崩落が何度か見れたので、満足してぺリト・モレノ氷河を後にしました。更に、南下していきます。チリ側のように森が無く、風が吹きっさらしなので、テントを張れる場所を見つけるのに苦労します。北米のように、民間や公営のキャンプ場があれば助かるのですがそれもありません。今日はここで風をしのぎ一晩過ごすことにします。
エル・カリト野営地までのルート。
今日の走行距離237キロ、合計66799キロ。
おーついにパタゴニアの風の洗礼を受けるのですね。うらやましー
とは言いつつもテントを張る場所探し大変そうですね
迫力のレポートと美しい画像を期待しています。