キト郊外のトゥンバコから今日はバーニョスへ向かいます。コロンビアでは毎朝喫茶店で美味しいコーヒーを飲んで朝食が楽しみでもあったのに、エクアドルに入ってから朝食に苦労することが多くなりました。朝食を食べさせる店をあまり見かけないので、お昼まで何も食べずにいることも少なくありません。それに懲りて即席ラーメンを食べることもありますが、1袋60円以上とそれも安くはありません。今日も朝食抜きかなと思って走っていると屋台があったので食べてみることにしました。フリターダスという食べ物だそうで、トウモロコシ、豆、豚肉の上に生の玉ねぎと香菜が乗っていて、付け合わせにバナナと豚の皮の揚げ物。美味しかったのですが、2ドルもします。やっぱりエクアドルの朝食問題は難しいです。
200キロ以上南下して、バーニョスという温泉町に到着しました。標高は1800メートルとキトからは1000メートル降りてきました。バーニョはスペイン語でお風呂の意味、その複数形であるバーニョスが町の名前です。カナダにもラジウム温泉という名前の町がありましたが、ここも温泉に由来のある名前の町です。町の一番奥に滝が流れていて、その下に「ビルゲンの湯」という温泉施設があります。その他にも源泉の違う「サラドの湯」という温泉もありますが、通常、バーニョス温泉というとこちらを指すようです。
バーニョス温泉の場所。
エクアドルを代表する温泉街だけあって、宿やレストランの数はこれでもかとありますが、ちょっと値段は高めのようです。小奇麗なところや便利な立地のところを探す戦法を変更し、あまり人が入らなそうなところを探すと1泊10ドルの宿が見つかりました。wifiがダメですが、駐車場もあるし部屋もツインで悪くありません。ここに2泊決定。
翌朝、バーニョス温泉ビルゲンの湯へ向かいます。入浴料金は2ドル。スイミングキャップが無いとダメらしく、0,5ドルでレンタルさせられました。まあ、髪の毛が湯に浮いてたりすると嫌ですもんね。
このプールみたいな湯船は温度が38度くらいでぬるかったし、中で子供がはしゃぎまわっているのでゆっくり浸かる雰囲気ではありません。
源泉はなかなか良い感じです。苦味とパンチがあって私の一番好きな泉質、炭酸水素塩泉ではないかと思われます。
前回のパパジャクタ温泉でも42度ほどの湯船がありましたが、バーニョス温泉にもありました。やったー!日本の感覚で入ることができます。海外の温泉というとプール感覚のものが多いですが、エクアドルの温泉事情はなかなか優れているのかもしれません。
たくさんのお客さんが居る中で、この湯船へ来るのはわずか数人の温泉通のような人ばかりで、たまに熱いことを知らずに入ろうとして「カリエンテ(熱い)!」といってプールの方へ去っていく人もいました。
湯船はもちろん、シャワーも源泉流しっぱなしの贅沢さ、源泉の質もかなり良いですが湯量も豊富なようです。
プールより湯が新鮮なのでグレーの綺麗な色の湯です。この湯船に限ってはお客さんも少ないし、久しぶりの極上の泉質に巡り合って午前中いっぱい過ごしました。大満足です。今のところ中南米の温泉ではここが一番好きです。
バーニョスへのルート。
今日の走行距離240キロ、合計44589キロ。
シャワーまで掛け流しとは贅沢極まりない。
そのうち外国でも温泉で温まるのが主流になるかも。。。