朝9時にレンタルバイク屋さんへ行って見ると、1台レンタル可能になっていました。1日あたり22クック(2860円)で2週間分を支払い、手続きをしている最中にもレンタルしたいというお客さんが来ていました。今は乾季なのでお客さんが多いので、レンタルできるかどうかはその時のタイミングが左右すると思いました。
バラデロを何も見ていませんが、走り出したくてすぐに荷物をまとめてツーリングスタート。スクーターのエンジン音は実に頼りなく不安も残りますが、交通量の少ないキューバの道を走るのは気分爽快です。
朝から何も食べてないことを思い出し、軽食スタンドへ寄ってみます。リゾート地バラデロとは打って変わって超庶民的な雰囲気に嬉しくなってしまいます。外国人なんて滅多に立ち寄ることはなさそう、こんなところで気軽に食事したり、地元の人とやり取りできるのがバイク旅の良いところ。ましてや、スペイン語がある程度できれば楽しくないはずはありません。
グアバジュースとサンドイッチで7人民ペソ(35円)。サンドイッチは塩味のみで味気ないですが、グアバジュースはなかなか美味しいです。
※キューバの通貨はクックと人民ペソの二本立てになっています。1クック=25人民ペソ。宿やガソリン代などはクック払い、軽食スタンドなどは人民ペソ払いと、お店によってどっちのお金で支払うか分かれています。贅沢品はクック払い、それ以外は人民ペソと考えて間違いないと思います。例え人民ペソの手持ちがないときも、1クックで支払えば、どこの店でも25人民ペソで計算してくれ、お釣りも人民ペソでもらえます。決して、外国人が25倍ものお金を支払わなければならないのではなく、キューバの人も両方の通貨を店によって使い分けています。
やはり、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラは尊敬されているようで、あちこちで見かけます。
サンタ・クララ市にある、チェ・ゲバラの霊廟前で記念撮影。
今日はサンタ・クララに泊まることにしました。宿に落ち着いてから町歩き。どこにでもあるんですね、こういうの。ついにマクドナルドがキューバ進出かと思いました。
町の中心広場、キューバではこのような旧車がたくさん走っています。
キューバへ入国して5日が経過しました。今までに訪れた旧社会主義の国々を思い出しています。シベリアや中央アジア、コーカサスや東欧などです。民主主義の国々にくらべて大変旅行がしにくく、融通が利かず、不便でいつも苦労させられていました。ですが、どの国も人々がとても親切で、大変印象が良く再訪したい国ばかりです。旅行中は、その日を過ごすことに一生懸命で楽しいかどうか考える余裕さえ無い時もありましたが、離れてみると魅力がじわじわと沁みてくる、そんな種類の魅力にあふれた国々でした。世界は益々便利さを求めて突き進んでいますが、アメリカの長期に渡る経済制裁によって、キューバはまるで、1950年代から時間が止まったかのようです。今や観光に力を入れているとは言え、レトロな美しさより、やはり不便さのほうが目立ちます。まだ、入国して数日しかたっていませんし、キューバのごく一部しか見ていませんが、日本とは何から何まで真逆の世界に思えます。さて、自分はこれからキューバで何を感じるのでしょうか。好きになれるのか、嫌いになるのか、どうなっていくのかが楽しみです。
サンタクララへのルート。
今日の走行距離215キロ。
車の量の少なさから見ると、物流がまだまだの様な気がします。産業がまだ少ないのか、別の流通手段が発達しているのか。。。これからは太い道路をもっと作って行かないといけないでしょう。