●温泉名
ジェルムーク温泉
●場所 行き方
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首都のイェレヴァンから国道M2号線で南東へ180キロ、H42号線の分岐をアルパ川に沿って北上すること20キロでジェルムーク温泉に到着。
●入浴日
2004年7月13日
●料金
1500ドラム(約300円)
アルメニアの首都、イェレヴァンに来ました。とりあえず、街の中心の鉄道駅まで来てみましたが、コーカサス地方(グルジア・アゼルバイジャン・アルメニア・ナゴルノカラバフ)はどの国も宿が少なくて苦労します。昨日はアラヴェルディーという町の郊外でキャンプしたけど、まさか、イェレヴァンのような大都会ではキャンプはできない。何とか、1泊34ドルのホテルを見つけ、2泊で50ドルに交渉し落ち着くことにしました。
他に泊り客は1名、地方から仕事で研修にきたという大学の数学教授。何と、ホテルに泊まるのは今回がはじめてとのこと。日本では給料いくらくらいもらえるの?と聞かれ2000ドルくらと答えると、教授は自分は50ドルだという。本当だろうか?社会主義時代は旅行するにも許可証を取ったりと大変だったと聞きますが、未だにこういう状況だから、宿の数が増えないのもしかたがないのかな。早く、皆が自由に生きられるようになればいいのに、と考えさせられました。
街にはロシアでもよく見かけたクヴァス(ライ麦と麦芽を発酵させて作る飲料)の屋台もありました。懐かしいので飲んでみることに、さわやかな味で美味しいです。1杯50ドラム(約10円)。
肉団子をつまみに酒を飲ませる駅前の屋台。愛想が良くて美人のお姉さんが気に入って2日連続で通いました。
イェレヴァン市内の遊園地。旧式の遊具がたくさんあって懐かしい雰囲気でした。
イェレヴァンを離れ、温泉のあるジェルムークを目指します。トルコとの国境付近では、アララット山とホルヴィラップ修道院がきれいに見えました。
ジェルムークへ向かう途中、バウクという田舎町で昼食。マス料理の昼食1500ドラム(約300円)。美味しかったです。
標高2150mにあるジェルムークに到着しました。手前のアルパ川沿いに町があります。うしろは大分うらぶれた感のある巨大ホテル。あまり泊まりたいと思うタイプの宿ではありません。
宿探しは後回しにして、町の中心らしいところにバイクを置いて、温泉はどこ?と聞きまわり行ってみると、立派な建物からちょろちょろとお湯の出ている蛇口がいくつもあって、皆、ありがたそうに飲んでいます。
飲むんじゃなくって入りたいんだけどなぁと、地元の人に聞くと、サナトリウム(療養所)へ行きなさいと言われました。
行ってみると、どこか体の調子の悪いところがあるのか?と聞かれました。
絶好調です、と答えると、
温泉に入るには、受付をし、医師に症状を伝え、診断書をもらう必要があるというのです。
温泉入る=病気の人
というわけかぁ、
日本人温泉大好き!を連呼して、
無理を言って入らせてもらいましたが、
看護婦のおばちゃんに監視され、体を洗ったり、シャンプーなどとんでもないという雰囲気。
郷に入れば郷に従え。。。
アルメニア式の温泉に砂時計で15分きっかり入浴しました。
宿はサナトリウム(療養所)のスタッフに紹介してもらい、500m位離れたコテージに2人で6000ドラム(約1200円)で泊まりました。
卓球台もあり、目の前が商店、夕方だけですが、お湯も使えて快適な宿でした。
ジェルムークといえば、温泉だけでなくアルメニアのミネラルウォーターのメーカーとしても有名です。工場まで行ってみることにしました。中には入れなかったので入り口の写真だけです。普通ミネラルウォーターというと味がしないものですが、ジェルムークのは微妙に、温泉のような味がするんですよね。体に良いということで、アルメニアでは好んで飲まれていました。
アルメニアからはナゴルノカラバフ共和国へ寄ってからイランへ向けて旅を続けました。
ここはイランとの国境近くの村の商店のおじさんです。イランへ行ったらお酒が無いと聞いているので、この店で仕込んでいくことにしました。