
山旅3日目最終日、今回の休暇三日間で一番天気が良さそうなので、15年振りの山形蔵王樹氷原巡りを計画していました。天気予報は二転三転しましたが、不安をよそにバッチリ晴れちゃいました!予定通り、今日は山形蔵王のライザスキー場から刈田岳と熊野岳を目指そうと思います。このルートは日本、いや、世界屈指の樹氷(スノーモンスター)の絶景を見ることのできるルートです。地元の人によると、太陽が出るのは1週間ぶりだとか。私たち、何てラッキーなんでしょう!

リフトを2本乗り継いで、スキー場トップまで来ました。今日は凄く冷え込んでます。鼻がちぎれそうに痛いです。マイナス15度くらいじゃないかと思います。

スキーにシールを貼って出発準備。スキーだけだと滑る道具ですが、シールを貼ることで登る道具に早変わり。積雪が5メートルあろうが、10メートルあろうが、これでどこまでも雪に潜らず歩いて行けます。ワカンの方が1名先に出発されていました。

前回、15年に来たときはここまで天気が良くはありませんでしたが、樹氷原がとてもきれいだった印象が残っています。今日の景色はかなり期待できそうです。

一歩一歩、ゆっくりと標高を上げて行きます。景色が美しすぎてどうしましょうって感じ。

少しガスって来てしまいました。避難小屋がありました。天気が悪くなると気分もブルーに・・・

再び太陽が出て来ました。樹氷は別名、スノーモンスターと言われますが、正にモンスターという感じです。これだけの樹氷が見られるのは日本でも珍しいのではないかと思います。

蔵王の稜線、刈田岳方面が見えて来ました。

最高の景色です。

だんだんと刈田岳が近づいてきます。

熊野岳方面も雲一つない快晴でした。この時は一日快晴が続くものと思っていましたが、この後、熊野岳はガスの中になってしまいます。

稜線まで登ってきました。先に見えるのが刈田岳山頂です。

後ろ側には熊野岳がくっきりと見えます。

稜線の東側には蔵王のお釜が望めます。

刈田岳山頂に到着しました。わが家の初詣はまだだったので、ここでお祈りすることにします。

まだ、お昼前の時間。蔵王の主峰、刈田岳から熊野岳へは約2キロの距離。厳冬期は余程条件が良くないと縦走はきついのです。今日は行けるかも?と判断し熊野岳へ向かうことにしました。

山の天気はこんなものです。熊野岳に向かってすぐにガスがかかり、あっという間にホワイトアウトになってしまいました。また晴れるかも?と期待しながらその後も前進しましたが、最後まで晴れることはありませんでした。12日午前中数時間のつかの間の晴れ間だったようです。

低温で鼻が千切れるように痛いものの、幸い風は蔵王稜線にしては弱めだったので、ホワイトアウトの中2キロを移動して熊野岳山頂へ来ることができました。私は厳冬期の熊野岳の頂に立てたことで感無量でしたが、妻は寒いし、何も見えないし面白くな~いと不満そうでした。

午前中と打って変わって悪天候になってしまい、昼食を取るより早く安全な場所まで下山することを優先させなければならず、14時ころ昼食休憩としました。

スキー場まで滑降して今日のツアーも終了です。山形蔵王の厳冬期といえば連日雪が降り続きます。だからこそ美しい樹氷原群が作られるんでしょうが、吹雪で真っ白な中でそれらを見てもただただ凄まじいという印象しか残りません。今回は奇跡のような数時間のつかの間の晴天をを突いて、樹氷原の絶景区間を探索できたことが何よりの収穫だったと思います。

今回のGPSトラックです。
今回の動画。蔵王のスノーモンスターは凄い!絶景という他ないですね。