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21日

レオン、グラナダ、そして悪徳警官 2015年5月18日~20日

2015年5月18日

5月初旬にグアテマラで連日雨が降り、これは完璧に雨季に突入してしまい、この先は雨に苦労するのだろうなと覚悟していたのに、バイクで移動中は一度も降られていません。雨が全く無いわけではないですが、一週間に一度くらい夕方から夜に降る程度で済んでいます。今日はレオンという町へ向けて移動します。

 

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エステリの町を出る前に、前輪のブレーキパットを交換しておくことにします。あと1ミリくらいに減っていて丁度良い交換時期かもしれません。部屋の前にバイクが置ける中庭形式の宿だと、バイク整備も気軽にできるので大変便利です。ちゃんと、ガソリンで掃除してブレーキパット用の専用グリースも塗っておきました。

 

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レオンの町に到着。スペイン人の作ったコロニアル都市です。エステリに比べると、標高が低いのでかなり暑いです。あてにしていた安宿はどちらもバイクの駐車ができなそうに見えたので他の宿を探すことにしました。レオンは観光地のためか、宿はたくさんありました。その中の一軒、バックパッカー向けホステルのセロ・ネグロに泊まることにしました。1泊ドミトリーが6ドルです。バイクも泊められ、wifi、キッチンも付いていて言うことなしです。ドミトリーの場合2段ベッドで客が満杯だったりすると非常に居心地が悪いものですが、ここはベッドも1段で他に誰も居なかったので独占状態でした。

 

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まずは、中米で一番大きいと言われるカテドラルへ行ってみましたが、残念ながら修復工事中で中には入れませんでした。レオンの町では赤と黒の旗をよく見かけます。この町はサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の本拠地です。大統領一族の搾取に対する抵抗として、1980年代に起きた内戦では反体制、反アメリカ側として戦いました。当時のニカラグアは困窮を極めていました。私が中高校生のころでしょう。当時の日本は平和で、外国で大変なことが起こっているなど考えもしませんでしたが、アジアも中米も大変なことになっていたんですね。ニカラグアの内戦、何となくニュースで聞いた程度にしか覚えていません。

 

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カテドラルの後ろにある市場へ行って見ました。グアテマラのように民族衣装を着ているわけではないですし、掛け声もあまり聞こえて来ません。ホンジュラスもニカラグアもすでに大きなスーパーマーケットがどこにでもあります。混沌とした雰囲気や活気はいまひとつかな。

 

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カルバリオ教会前。
今日の走行距離156キロ、合計38733キロ。

 

 

2015年5月19日

グアテマラ以降の国々では、全体的な物価が上がってきています。物によってはメキシコ以上です。セーブしようがないのが宿代です。飛び込みで入った宿がどこも15ドル程度であれば予算内なので問題ないんですが、宿の値段の主流が20ドル以上になり、15ドル以下の宿は探し回らないと見つからなくなってきました。この後、コスタリカやパナマへ行けばその傾向はもっと強くなるでしょう。なので、6ドルで快適に過ごせるこの宿に居るうちに、インターネットでこの先の宿情報を調べておくことにしました。やはり、コスタリカは中米で一番高いようです。だからといって治安が良い保証はないので、中米での野宿はできるだけ避けたいと思っています。GPSに安宿の位置情報を転送したので、ちょっとは安心できました。温泉なども調べてみましたが、入浴料も20ドル以上でとても入る気になれません。

 

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レコレクシオン教会です。黄色の壁が存在感あります。そういえばメキシコでは良く黄色の教会見かけましたが、グアテマラ以降は白が多かった気がします。レオン、充分満喫したので、明日はグラナダへ移動します。

 

2015年5月20日

 

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レオンを出発し、マナグア湖畔へ。ここは、かつて一番初めにスペイン人たちが1500年代に作ったレオンの町があったところです。ところが、町ができて100年も経たないうち、目の前のモモトンボ火山の噴火と地震で町はめちゃめちゃに破壊されてしまったそうです。今はレオン・ビエホ(旧レオン)と呼ばれ廃墟が世界遺産として残っています。

 

悪徳警官登場!

しばらく進み、首都マナグア市の手前で警官が止まれの合図。免許証を見せるよう言われたので出すと、警官はそれを自分のバッグへ入れてしまい、「違反をしたので銀行へ行って2000コルドバ(9000円)の罰金を払ってきたら免許証をお前に返すことができる」とのこと。「えっ?違反て何?」「白線を踏んではならない」。私のすぐ前を走っていたバイクも一緒に止められたのですが、何やらお金を支払ってすぐ、解放されました。一体いくらの賄賂を払って解放されたのでしょうか。前のバイクも私も普通に60キロくらいで走っていただけで白線を踏んだり越えたりはしていないはずなんだけどな。

ニカラグアへ入ってから警察によく停止を命じられていました。これで3回目。グアテマラやエルサルバドルでは一度もなく、メキシコで一度、ホンジュラスで二度あっただけなので、ニカラグアは多い方だと思います。今までは免許証、パスポート、ペルミソ、保険などを見せ、不備がないことを確認してもらうと解放してもらえたのですが、今回は冤罪で捕まってしまいました。悪徳警官特有の高飛車な態度、絶対笑わない表情で、「銀行へ行くと2000コルドバ払わなければならないが、今ここで1000コルドバ出せばすぐに解放されるぞ」とよくある手口で攻めてきます。

こういう時は短期決戦で相手に良い思いをさせ、何とか許してもらってバイバイというパターンが望ましいのですが、私がニカラグアの良いところなどを挙げて何とか許してもらおうと努力すればするほど、警官の口調は厳しくなり、「銀行で2000コルドバ払うか、ここで1000コルドバ払うか、どっちも嫌なら牢屋へ入るか、お前が選べ」とにべもない返事。

これはなかなか手ごわい相手に捕まってしまいました。「そんなに高いお金払えませんよ」と答えても、「悪いのはお前だ、どうするかはお前が選べ」、そんなやり取りが20分くらい続いたでしょうか。案の定、「いくらなら払える?500コルドバなら払えるだろう」と警官が自分で値段を下げだし、とうとう100コルドバ(450円)まで来たとき。「100コルドバも払えません。のどが渇いたでしょう、私がコーラでも買って来ましょう、ここで待っていてください」と言ってコーラを買いに行こうとすると、「待て、コーラなどイラン!」と言って免許証を返してくれました。ありがとうといって握手しようとしましたが拒否され、ハエでも払うように早くあっちへ行ってしまえ、シッシッとジェスチャーされて目出度く解放されました。ここまで約30分。いや~、疲れました。やっぱり居ましたね、悪徳警官。

中米ツーリングは国境の役人が腐っていて最悪みたいな話を昔から聞いていた割に、今までスムーズ過ぎたので、これは良いアクセントになってくれたと思います。やはり名物は味わってみるものだなと思いました。金出さなきゃ牢屋行きだぞなんて脅しておいて、カツアゲする側からどんどん値段を下げて最後は20分の1になっちゃうあたりが今回のハイライトだったと思います。ニカラグアで良い思い出ができました。

 

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マナグアを越えてしばらく行ったところ、ロータリーに面白いモニュメントがありました。骸骨もあるし中米では有名な「死者たちの祭」をモチーフにしたものでしょうか。

 

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無事にグラナダに到着しました。グラナダは今朝まで居たレオンの町とは対照的な政治的に保守派の中心地だったところです。一部の上流階級の白人や教会関係者が富を独占していた町だそうです。

 

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グラナダでは随分多くの宿を見て回りましたが、なかなか良いところが見つかりませんでした。ちょっとしたホテルだと50ドルなどと言われてしまうし、バックパッカー向けのホステルのドミトリーは6ドルだけど2段ベッドの上段だけだったり、併設されているシングルも監獄のような部屋で18ドル+バイクは2ドルで駐車可だったり、今一つピンときません。最終的には地球の歩き方に載っているサン・アンヘルのロビーにバイクを入れさせてもらい、14ドルのシングルに落ち着きました。

 

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夕暮れ時、グラナダのカテドラル。

 

 

中米10
グラナダまでのルート。
今日の走行距離204キロ、合計38937キロ。

 

 

 

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