ぽこけん

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01日

「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その12

▼ 滝野沢優子の「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その12
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タイからラオスへの3度目の国境越えも玉砕し、タイ北東部のラオス国境の町
であるノーンカイで、旅の難題にぶち当たりました。

バイクで国境越えができないとなると、どうしよう。あきらめてバックパッカ
ーとしてラオスを旅するか、あるいはもっと南の国境からトライするか。

ところで、このノーンカイという町を訪れるのは、私は3度目でした。一番最
初に訪れたのは、たしか1992年、某有名個人旅行ガイドブックの取材でした。

その頃、まだラオスは旅行者に開放されておらず、両国の間には陸路もなく、
国境の町ノーンカイはメコンの対岸にあるラオスをひと目見ようとやってくる
旅行者の溜り場でした。その先へ行けないという最果て感も手伝って、どこか
郷愁を感じる町だった記憶があります。

私もそんな郷愁感に浸り、メコンに沈む夕陽を眺めながら川沿いの店でビール
を飲んだりしたものでしたが、1994年にはメコン川に友好橋が架けられ、ラオ
スは自由に旅ができるようになりました。

2度目は2005年。ユーラシア、アフリカ、アジア大陸12万kmのツーリングを終
え、バイクを日本に送り返したあと、タイのバンコクからのバックパッカー旅
でラオスへ渡る前に訪れました。ただし、この時はラオスの首都・ビエンチャ
ンまで20数kmという距離でしたので、ノーンカイはもはや旅人にとっては通過
点にすぎず、以前訪れた時に感じた最果て感もなくなり、滞在するバックパッ
カーは激減していました。

3度目の2013年1月はタイの経済発展を物語るように、メコン川沿いはきれいな
公園風に整備され、私が毎日ビールを飲んだオンボロの食堂はこぎれいなカフ
ェに様変わりしていて、当時の面影は全くありません。タイ人の観光客や修学
旅行らしい学生たちがたくさん訪れていて、外国人観光客の姿はごく少なくな
っていました。なんだか隔世の感があります。

その、ノーンカイの日本人宿での会議の結果、
「自分たちのバイクはタイに置いて、ラオスでレンタルバイクを借りて旅する」
ということに決定しました。首都ビエンチャンや観光客の多いルアンパバーン
ならきっとレンタルバイクがあるだろうと、B型夫婦らしく、あくまで楽観的
な判断でした。

我が愛車は国境近くの有料駐車場に預かってもらえるので安心でしたし、人間
だけの入国であれば何の問題もありません。

image_009_32_23▲愛車はタイに置いてヘルメット持参でラオスへ入国

国境からビエンチャンまでは、日本政府が寄付した直行バスで向かいます。

ラオスの首都ビエンチャンは、首都にも関わらずタイの地方都市よりもこじん
まりとしています。タイではどんな田舎にもあったコンビニもありません。陸
路で行き来できる隣国ですが、こんなに違うのが不思議です。また、タイと違
って外国人旅行者の姿が目立つように感じるのは、ラオス人の観光客がほとん
どいないからでしょう。

image_609_32_25▲首都ビエンチャンの町並み、タイの地方都市以上にのんびりした雰囲気

ビエンチャンの町並みは2005年に訪れたときと比べて、それほど変わってない
ようでしたが、中国人の姿が目立ちました。雲南省ナンバーの車がけっこう走
っていましたし、中国資本も多いのだそうです。タイではまだ中国系の進出は
目立ちませんが、中国と国境を接するラオスは、中国にどんどん浸食されてい
る感がありました。

image_509_32_25▲とはいってもさすが首都、日本食レストランがありました

余談ですが、ビエンチャンのことを中国語で「万象」と書きます。もともとラ
オスは、ランサーン(百万の象)王国と呼ばれていたので、以前はたくさんの
象がいたのでしょうか。
image_109_32_23▲路上のレンタルバイク屋

万象のホテルに落ち着くと、観光もソコソコにバイクを求めて街をウロウロ。
タイと違ってレンタルバイク屋はごく少なく、しかもお目当てのカブはHONDA
製ではなく、中国製の「ケンボー」「JLM」「リーファン」など、聞いたこと
もないモノばかり。これでは安心してロングツーリングできません。

そこで選んだのがSUZUKI製のスマッシュ110。タイ製のカブです。2週間で1台
10万キープ(約12000円)と、納得の値段です。バイクを借りたのは路上にバ
イクを並べただけの小さなレンタルバイク店でしたが、商売を始めたばかりと
あって大手の店よりバイクが新しく、われらがスマッシュ110も走行4000kmと
新しいし、ほぼ新品のHONDA製の250ccのオフ車も4台ありました(1日US$40)。
image_409_32_25▲私たちがレンタルしたスズキ・スマッシュ

このスマッシュ、なかなか優秀で新品だけあって、ラオス国内のツーリングで
は故障なしでした。また、我がHONDAドリームと比べてギア比が高速寄りなの
か、時速70kmでも無理ない感じです。
燃費もリッター約70kmと脅威的な数値! ちっちゃなバイク、いいね!

image_709_32_26▲ビエンチャンのホテル前にて、念願のラオスツーリングスタート!

というわけで、あっけなく首都ビエンチャンでバイクを借りることができたの
で、万象に2泊してからラオス国内を北上します!

来週に続く。

image_309_32_24▲まずは80キロ先のバンビエンという町を目指す

image_809_32_26▲ビエンチャンのガソリンスタンド

image_209_32_24▲ラオスのヌードルスープ、フー。タイと味は似ているが、盛りが良くお腹いっぱいになる

image_909_32_27▲早朝、お寺を散歩していると、猫に会いました

image_1009_32_27▲写真を撮っていたら逃げられてしまいました

※旅の様子は、ホームページ「ぽこけん」のブログでもレポートしています。
画像や動画もありますのでぜひご覧ください!

●国境越えまたもや失敗!タイにバイクを置いてラオスへ向かう
http://c.bme.jp/35/3/2140/520416

●ラオスツーリング、スタート
http://c.bme.jp/35/3/2141/520416

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週刊連載コラム、第93回はいかがでしたでしょうか。

バイクでの3回のラオス入国失敗を経て、滝野沢さんが選んだラオス入国手段
は、バイクをタイへ置いて、人間だけでの入国を果たしました。しかし、そこ
は滝野沢さん。首都ビエンチャン到着後、観光もそこそこにレンタルバイクを
Get!してしまうのですね。自由きままに走り、自分の好きな場所へ行けるバイ
クの旅。きままな旅をするために、レンタルバイクを借りて、旅をとことん楽
しみたいからこそ、滝野沢さんはそのような行動をしているのでしょうか。
でも、滝野沢さんでも中国製のバイクは借りなかったのですね…。

来週も滝野沢さんのコラムをお楽しみに!

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「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その11

▼ 滝野沢優子の「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その11
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2週間のミャンマー・バックパッカー旅を終え、タイへ戻ってきました。
これからタイカブでのツーリング旅を再開します!

これまでのタイカブツーリングではタイ北部の見どころを回ってきましたが、
いよいよ国境を越えて、タイの隣国ラオスへ向かいます。2週間ぶりに我がタ
イカブと再会できて、うれしさもひとしおです。

ですが、バイクを購入してから1カ月も経つというのに、肝心のナンバープレ
ートがまだ届いていませんでした

バイクの登録台数が激増しているため、ナンバー作成が間に合わないとか…。
いつ届くのかは誰にもわかりません。

うーん、ジタバタしても仕方がない。書類は揃っているし(旅行者の私たちの名義ではバイクを買えないのでチェンダオ在住の高橋さんの名義で購入してもらい、国境越え用に公的な貸出証明書を書いてもらいます)、まあ、大丈夫だろうとの見切り発車。B型夫婦なので楽観的です。

 

image_008_32_03

▲タイ・チェンダオ在住で東南アジアツーリングのベテラン、高橋さんにも同行してもらいました

今回は、何度もラオスへツーリングで訪れているという高橋さんも国境越えま
で一緒に同行してくれることになりました。これはとても心強い!

タイ北部の山岳地帯をツーリングしながら途中で1泊し、これまで高橋さんが
よく通ったという国境へ向かいます。ラオスがすぐ向こうに見えました!

「ラオス、待っていてね、すぐ行くよ~!」

しかーし!

タイの出国は問題ないものの、ラオス側の国境で、『2週間ほど前から法律が変わって、車両を持ち込む場合、タイ・ラオス人以外の外国人の出入国はガイドツアーのみで個人ではNG』というではありませんか!

image_108_32_04▲タイのファイコーンからラオスのムアングンへの国境越えならず、がっかりの私たち

これには、同行の高橋さんもビックリ。
「俺のラオスが遠くなってしまった~! 俺のラオスが~!」
と絶叫。

image_208_32_08▲残念会を行い、今後の旅のルートを再検討中

日本人にとっては、タイ北部とラオス、住んでいる人種も同じで、あまり変わ
りがないように見えると思いますが、現地を訪れてみて改めて大きな違いに気がつ
きました。それは、タイの経済発展は北部にも行きわたっているということで
す。タイ北部にも貧しいイメージがあまりありません。

タイ人にとっても、ラオスは古き良きタイの風景を懐かしみに行く感覚のようです。走りたくなくてもダートがたくさんあり、オフロード派のバイクツアーもありました。

高橋さんは失意のままにチェンダオの自宅へ戻り、私たちは別な国境からトライです。そう、国境は1カ所だけじゃありません

これまで海外を旅してきた経験では、とくに発展途上の国では国境ごとに対応
も違うことがありました。

我々二人はアフリカや中央アジア、中米で散々国境越えを経験してきた、いわば国境越えの猛者なのです。ここで簡単に諦める訳
にはいきません。それに、失礼ながら発展途上の国では国境ごとに対応も違うし、イザとなれば賄賂だって使っちゃうよーという勢いです。

image_308_32_09▲ターリの国境を目指して進む

500kmほど南下して、次なるローカルな国境では意外にスムーズに話が進み、「これは行けるぞ!」と思いましたが、本当に最後の最後、ラオス側に入国してスタンプももらい、税関ですべての手続きを終えた後に、別な係官が我々のバイクを見て

「ちょっと待った~!」

理由は「ナンバープレートがない」からでした。

見つからなければ大丈夫だったのに、悔しい(実際、ラオスではタイ同様、ナンバーのないバイクもたくさん走ってます)。

 しばらく粘って交渉したり、賄賂作戦も試みましたが、失敗。

「あれぇ? やっぱりアジア人はマジメなのかな!?!?」

image_408_32_09

▲入国スタンプを押してもらったのだが

せっかく入国スタンプも押してもらったにも関わらず、タイへ戻ることに…。
とても悔しいのですが、国境越えの猛者(のはず)二名もスゴスゴと引き下が
るしかありませんでした。

image_608_32_10▲また、タイ側へ逆戻り

ということで、対岸のラオスを望みながらメコン川沿いにさらに南下し、3番目の国境があるノーンカイへ。あきらめませんよ~。

今回の国境は、大きな国境でしたので望みは薄そうでした。が…、やっぱり玉
砕しました。理由は「小排気量だから」とのこと。英語ができないタイ側の税
関職員が「250○、110×」と紙に書いてきたので、そう理解しました。

image_708_32_11▲3つ目の国境ノンカーイを目指す

image_808_32_11▲ところが、またしても国境越え失敗!

3度目の入国にも失敗したので、やっと「さて、どうしよう…」となりました。
この先も国境はいくつかありますが、やはりナンバープレートがないと難しい
かもしれません。このまま南下して先にカンボジア入国にトライしてみること
も考えました。ノーンカイの安宿で猛者二人は、同宿者を巻き込んで作戦会議
を繰り広げたのでした。

image_008_42_49▲3つの国境からラオス入国を試みるがことごとく失敗

image_908_32_11▲ゲストハウスで同宿者を巻き込んでラオスへ攻め入る作戦会議

それにしても3カ所の国境で、それぞれ違う理由でバイク入国を拒否された点
がもっとも気になりました。いったいどういうことなのでしょう!

さてさて、これからどのような展開になっていくのでしょうか。

来週に続く。

image_1108_32_12▲タイの食堂に犬はつきもの

image_1008_32_12▲リードでつながれていないからか、ストレスなくのんびり暮らしている

image_1208_32_12▲タイのヌードルスープ、麺はお米のものが多い。100~120円くらい

※旅の様子は、ホームページ「ぽこけん」のブログでもレポートしています。
画像や動画もありますのでぜひご覧ください!

●タイに戻ってツーリング再開、ラオス国境へ その1
http://pocoken.com/?p=4211

●タイへ戻ってツーリング再開、ラオス国境へ その2
http://pocoken.com/?p=4259

●国境越えまたもや失敗! タイにバイクを置いてラオスへ向かう
http://pocoken.com/?p=4278

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週刊連載コラム、第92回はいかがでしたでしょうか。

これまで何カ国も陸路での国境越えをしてきた滝野沢さんとけんいちさん。
今回のタイからラオスへの入国は3回失敗してしまいました。1度目だけでなく
2度目も失敗してもメゲることなく、3度目にトライするあたりは、まさしく国
境越えの猛者ですね。ですが、その猛者を上回るラオスの国境だったようです。
来週は、おそらくラオス入国を果たすと思われますが、どのような手段で国境
を越えたのでしょうか。

来週も滝野沢さんのコラムをお楽しみに!
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