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04日

「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その6

▼ 滝野沢優子の「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その6
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先週は、急遽「犬」のお話しでしたが、今週からツーリング話へ戻します。

先々週のタイ北部のミャンマー国境付近を10日間ほど旅したあと、2012年から
2013年の年末年始にかけて、次なるツーリング第2弾へ出発です。

第2弾は、高橋さんの家があるチェンダオから真北に進み、山岳地帯を抜けて
メコン川に出たらラオス、ミャンマー国境のゴールデントライアングルを経由
した後に南下し、またチェンダオに戻るという9日間のコースを組みました。

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▲チェンダオを出発

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▲ミャンマーとの国境付近

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▲軍のチェックポイントを通過

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 ▲ミャンマーに近いタートンのお寺

ゴールデントライアングルといえば、少し前までは世界最大の麻薬密造地帯と
して知られる無法エリアでしたが、現在、少なくともタイ側ではそのような雰
囲気はありません。高級リゾートがあったり、遊覧船が出ていたり、大勢の観
光客が集まる、とても明るい観光地になっています。山岳地帯にはたくさんの
少数民族も暮らしていますし、チェンライ、チェンセンといった古都やメコン
観光もあるので、観光で訪れるにはバラエティ豊かなところです。
第1弾のミャンマー国境沿いコースよりも断然ポピュラーなのです。

バイクで旅する私たちは、有名観光地へ直行という訳ではなく、途中の小さな
村々に立ち寄りながら旅をします。

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▲アルノタイ村の入り口

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▲アルノタイで食べた焼き餃子

 

チェンダオを出発し、まずはミャンマー国境の山岳地帯にあるアルノタイとい
う町へ向かいました。アルノタイの町は、共産党から逃れてきた中国国民党の
残党が暮らしているそうで、たしかに街中には漢字の看板も多く、麻雀に興じ
ている人々もいました。店先には中国語の新聞も並び、まるで中国の農村を訪
れているように感じました。

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▲メーサローン村で泊まった宿

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▲メーサローンで会った親子

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▲メーサローンの路地裏

私たちが2013年の新年を迎えた山岳地帯のメーサローンという村も、やはり中
国の雲南省から来た中国系の人々と少数民族が共存して暮らしているところで、
市場では中国語が飛び交う一方、色鮮やかな民族衣装姿の人々が歩いています。

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▲メーサローンの町並み

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▲メーサローンの市場の食堂

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▲メーサローンの市場、アカ族の女性

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▲メーサローンの市場

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▲メーサローンの市場

タイ北部の国境地帯には、少数民族だけでなくミャンマーや中国から来た人も
多いようです。陸続きだからこその独特な文化の融合は、島国である日本では
体感することがないだけに、なんとも不思議でした。

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▲タイ北部の山道を進む

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▲タイ北部の小さな村を縫いながら旅は進む

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▲急カーブが連続する場所も

その先もメコン川に出るまでかなりの山道を走りましたが、景観はとてもすば
らしいものでした。道路の状態も東南アジアの先進国・タイだからなのでしょ
うか、きちんと舗装されていました。標識も(タイ語だけの場合も多い)一応
ありますので、地図とにらめっこしながら進むのも楽しかったです。ただし、
110ccのカブでは、登りでヒイヒイ、下りで加速しすぎないよう(ドラムブレ
ーキのため)とても気を使う運転を強いられて、かなり必死でした。

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▲ガソリンの自販機

ガソリンはまったく心配ありません。たとえガソリンスタンドがなかったとし
ても、集落には手回しの器械での量り売り、最悪、瓶詰めを購入できます。
さらにガソリンの自販機を見かけました。これには正直驚きました!
ある意味、タイってすごいのかもしれません。

ついでに、辺鄙な村でもセブンイレブンがあったことにも驚きました!
さすがに24時間営業ではありませんでしたが、村一番の先進的?な場所のよう
で、若者の溜り場になっていました。

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▲いくつもの峠を越えていく

さて、タイ北部は、12月~3月にかけて乾季のため雨の心配はありません。加
えて、暑くもなく寒くもない爽やかな高原の気候はツーリングに最適でした。
お茶やコーヒーの産地であるので、ときどき高級リゾートや観光農園もあって、
暑いタイとは思えない風景が広がっていました。ただ、ちょうど年末年始と重
なったからなのでしょう、タイ人観光客の車や観光バスがたくさん来て、場所
によっては大渋滞しているところもありました。

中国もそうですが、経済発展が著しいタイは旅行ブームのようです。タイ国内
の観光地は外国人よりもタイ人観光客が断然多いのです。とくに涼しい北部の
山岳地帯には、バンコクといった南部から避暑にやって来る人が多いようです。
南部から来るタイ人観光客の特徴は、みんな異様に厚着をしていること。なか
にはダウンジャケットを着ている人も見かけました。

確かにタイ北部の高原地帯は、標高が1000m前後はあるので涼しい場所ですが、
ダウンジャケットを着こむほど気温が下がることはありません。
バイクで走っている私たちは長袖に夏用ジャケットで十分でしたが、南部から
訪れるタイ人観光客は無理やりでも冬の格好がしたいそうです。
1年中暑い気候だからこそ「冬」に憧れるのでしょうか。
高橋さんから聞いた話では、タイの女の子に「日本に雪を見に行かない?」と
誘えば、ほぼ100%の確率で成功するとか…。

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▲キャンプを楽しむタイの人たち

また、アウトドアも流行りはじめたようで、タイではテントで寝るのがお洒落
で都会的なようです。ただ、まだまだ設備のそろったキャンプ場は少ないため、
森林公園やホテルの庭などにテントを張っている人もいました。ときには民家
の庭にテントを張って、無理やり?アウトドアライフを楽しんでいる人も…。
ちなみに、まだ山ガールは出現していないようでしたが、この感じだとデビュ
ーも近そうな雰囲気です。

さて、タイの山岳地帯で2013年の新年を迎えた私たち。
来週はメコンへ向けて降りて行きます。

※ホームページ「ぽこけん」のブログでも旅のレポートをしています。
画像や動画もありますのでぜひご覧ください!

●中国文化の残るアルノタイからタートンへ
http://pocoken.com/?p=3820

●メーサローンで市場観察
http://pocoken.com/?p=3854

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週刊連載コラム、第87回はいかがでしたでしょうか。

タイ北部の山岳地帯へツーリング第2弾に出かけた滝野沢さん。
北部の山岳地帯は、中国と首長族を始めとした少数民族が暮らす文化が独特に
融合した何とも不思議で、興味深い地域のようですね。
世界地図を眺めると、旅の拠点にしているチェンダオから、タイと国境は接し
ていない中国まで直線にして約300kmの距離でした。
それと、タイ国内で旅行ブームやアウトドアブームとは、何とも意外でした。
来週はメコンとゴールデントライアングルのお話になるのでしょう。

来週も滝野沢さんのコラムをお楽しみに!

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「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その5

▼ 滝野沢優子の「ぐるり東南アジア3カ国・タイカブツーリング」その5
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東南アジアツーリングのお話も5回目になりました。

先週、やっとツーリングの話がスタートしたところですがスミマセン。
今週はちょっと脱線してタイの「犬」のお話です。

「犬には興味がないよ!」っておっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、タイ
と犬は、実は深~い関係にある(私見ですが)ので、雑学として知っておくの
も損はないと思いますので、しばしお付き合い下さい。

かくいう、私は「地平線犬倶楽部」なるものを主催、その代表を務めています。
おもな活動は世界各地の犬写真を撮ることですが、その活動を通して判明した
ことがあります。それは、東南アジアは犬だらけという事実です。
東南アジアには、鎖でつながれることなく自由に暮らしている犬が多く、犬ウ
ォッチャーにとってタマラナイ場所なのです。でも、ここでいう犬は血統書付
きのお嬢様・お坊ちゃま犬ではなく、あくまでも雑種犬のことですので、その
点あしからず…。

その東南アジア諸国の中でも、犬にとって住みやすいのは断然、タイだと思い
ます。その理由はタイの国王が犬好きだからです。

img_582154_10685894_0▲タイのプミポン国王が愛犬について書いた本、タイでベストセラーになり日本語版も出版されています

在位67年と世界最長の在位期間を誇り、タイ国民に大人気のプミポン国王は、
バンコクの路上で拾った犬を引き取って、育てています。さらに、その引き取
って育てている犬の本まで出版し、これが80万部を超えるベストセラーになり
ました。(和訳された日本語版のタイトルは「奇跡の名犬物語」です)

img_582154_10685894_2▲トーンデンのお母さん犬

国王の愛犬の名は「トーンデーン」。

1998年9月、プミポン国王がバンコクの病院を公務で訪れた際、近所の住民が
世話をしていた野良犬4匹が、当局に処分されるのを知った国王は、処分を中
止させました。そのときに助けた野良犬「デーン」が産んだ子犬の1匹が「ト
ーンデーン」です。

本を読むと国王が「トーンデーン」を可愛がる様がよくわかります。
とっても賢くて、公務にも連れて行っているそうですよ。

「トーンデーン」について、次のブログ記事を見つけました。
http://mapple.bme.jp/bm/p/aa/fw.php?i=mapple1015&c=1231&n=520416

現在はプミポン国王ともども、かなりの高齢になっているようですが、「トー
ンデーン」も国王もまだまだ顕在! 元気でよかった!

国王は、ほかにもたくさんの犬を保護しているそうで、バンコクで現地の人に
聞いた話では、ホアヒンにあるお屋敷では100匹くらいの犬を飼っているとか。

img_582154_11576210_4▲アユタヤ遺跡の中で見かけた子犬たち、住民たちが面倒をみていました

Mae Ramphung(ラヨーン近く)Thailand P2194419▲チェンマイの町中にも犬がウロウロしていました

P1020642▲放し飼いの犬が多く、野良も一緒にワンライフを楽しんでいます

そんな犬好き国王の影響なのか、タイではあちこちで犬を見かけます。しかも
犬たちは自由に暮らしています。路上やお店の中、さらには首都バンコクの中
央駅にまで犬が入り込んでいますが、誰一人、邪魔もの扱いしたり、しかめっ
面をしたりすることはありません。
かといって、私のように「カワイイ!」と近寄って写真を撮ったりすることも
なく、タイの人たちはみんな、そこに犬がいるのはあたりまえな感じです。
どこかの国のように食べられることもありません。

P1030801▲記念撮影をしていたら、どこからかワンがやって来ました

地域犬活動も盛んで、「捕獲し、不妊手術し、同じ場所に放して世話をして、
一世代限りの命を全うさせる」T.N.R.運動(=Trap, Neuter, Returnの略)も
行われているニュースも見聞きしました。T.N.R.は殺処分よりも経費的に安く、
平和的な解決方法です。
民間の動物愛護関係者の間では常識なことなので、ぜひ日本でも取り入れてほ
しいと感じています。

そんなタイでも殺処分がゼロという訳ではなく、ときどき行政の車が来ては、
首輪のない犬を捕獲していくとのこと。そのためか、近年は自由にしている犬
でも、そのほとんどが首輪をしています。飼い犬か、地域犬か、野良犬かは、
判別できませんが、どの犬も日なが一日ブラブラ、ダラダラ過ごし、ときどき
犬同士で喧嘩したりしていて、なんだか楽しそうです。

P3246859▲チェンマイ郊外のドイ・ステープにて

Pataya(Thailand)  P2224560▲バンコク近郊のリゾート、パタヤにて

Pataya(Thailand)  P2234588▲同じくパタヤにて

Pataya(Thailand)  P2234593▲パタヤのワット・プラヤイにて

Pataya(Thailand) P2214476▲パタヤのビーチにて

日本のガイドブックでは、「野良犬に注意」といった記載を見かけますが、
イの犬の多くは、ストレスがないためなのか、人間に対して吠えません。まし
てや危害を加えることはないと思います。彼らも人間に優しくされれば、うれ
しいはずなので「注意」はしても、いじめたりイヤな顔をしたりしないでほし
いです。

PC230290▲スコータイ遺跡でお昼寝中

PC230314▲スコータイ市場にて、後ろではおばちゃんが昼寝中

PC300351▲タイ北部メーサローンにて、猫と仲良しの犬

無題1▲ご主人の運転するタイカブのサイドカーに乗るワン

日本では見かけなくなった自由な犬たちは、もはやタイ名物と言っても過言で
はありません。みなさんも、タイへ行く機会があったら、ぜひ犬たちにも目を
向けてみてください。

プミポン国王の愛犬「トーンデーン」の話と、バンコクにいる「トーンデーン」
のお母さん犬「デーン」に会いに行ったとう話を以前、ブログに記しています。
タイの犬たちもたくさん紹介していますので、ぜひご覧下さい!

■ブログ「地平線犬倶楽部」(震災以降、更新しないままでした…)
http://mapple.bme.jp/bm/p/aa/fw.php?i=mapple1015&c=1232&n=520416

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週刊連載コラム、第86回はいかがでしたでしょうか。

世界各国の旅を通じて、犬にも目を向けている滝野沢さん。
今週のメルマガを読んで、初めてタイの国王が犬好きということを知った方も
たくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
また、興味を持たれた方はブログ「地平線犬倶楽部」や「トーンデーン」につ
いて書かれた「奇跡の名犬物語」を読んでみて下さい。

来週も滝野沢さんのコラムをお楽しみに!

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