ぽこけん

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ナイジェリア 2003年4月3日~4月12日

ナイジェリア 2003年4月3日~4月12日

■国境越えはラクラク(ニジェール国境/4月3日)

ニジェール国境の街、ビルニン・コニからナイジェリアへ入国した。アフリカ人も恐れるというナイジェリア。賄賂が横行しドロボウばかり、という恐ろしい噂も聞いたことがあるし、ガイドブックにも「ナイジェリアの国境はどこもプロブレム」と書かれている。アフリカで出会ったツーリストの中で、ナイジェリアへ行く、という人はとても少ないし、どちらかというと、みんな避けている。本当にそんなにひどい国なんだろうか?   悪い噂のために偏見を持っていたので覚悟して臨んだわりに、イミグレ、税関ともにいたってフレンドリーでマトモで賄賂も請求されない。しかもフランス語オンリーだった今までの国と違って英語が通じる(ナイジェリアの公用語は英語)! なんだ、ちゃんとした国じゃない、ナイジェリアって! これだけでナイジェリアに対する印象はすこぶるいいものになってしまった。我ながら単純。

■ガソリンがない!(4月3~12日)

ナイジェリアは世界6位(?)の産油国。ニジェール国境の街にもナイジェリアからの安いガソリンが入ってきていたので、ナイジェリア国内ではきっともっと安いに違いない、と予想してほとんどタンクを空にして行ったのに、入国してみると、ガソリンがない! ガソリンスタンドはも抜けのからか、長い列ができているかのどちらか。とうにつぶれてしまっているGSも多い。いったい、どうなっちゃってるの? 並んでいる人に聞いても、いまひとつ要領を得ない。  イラク戦争が始まって政府が供給を制限しているのだとか、民族紛争が激しくなって外国の企業が撤退した影響だとか、はたまた4月後半に行われる選挙のせいだとか、よくわからない。本当は26N(23円)なのに、その値段で買えたためしはなく、たまに空いているGSで並んでも、60N(54円)くらい。路上の闇ガソリンは100N(90円)/㍑という値段になっている。それでもまだ西アフリカよりは安いけど。  都会のGSは特に長い行列ができていて、いつ来るともしれないガソリンを待っている。そんなところではみんな殺気だっていて怒鳴りあいしたりケンカになったりしている。恐い恐い。下手に列に加わるととばっちりを受けそうな勢いなので、仕方なく闇ガソリンを買うことになる。  それにしても、路上の高い闇ガソリンは豊富にあるのに、ガソリンスタンドが開店休業なんておかしい。誰かがどこかで操作してボロ儲けをしているに違いない。

■人口大国ナイジェリア

ナイジェリアは人口1億100万人。面積は日本の2・5倍ほどあるが、アフリカでは群を抜いて人口が多いので、どこでもとにかく人、人、人。そのため地図上では小さな村なのに、実際行ってみると、実はとても大きな街だったりする。ニジェールやマリなどと同じ感覚でいると人の多さにびっくりする。  また、ナイジェリアではツーリストや日本製のバイクが珍しいのと、ナイジェリア人のダイレクトな性格もあってか、いつでもどこでも遠慮なしに私たちの回りに人が集まってきてジロジロ見られる。話しかけてくるわけでも、物乞いするわけでもなく、ただじっと見ているだけなので、困ってしまう。集まる人数も多くていつのまにかすごい人だかりになる。そんな中にはときどき親切な人もいて、私たちにあれこれ教えてくれたり、面倒を見てくれたりすることもある。決してお金が目的でなく、純粋に親切なのだった。そうした点で、他の西アフリカの国々とナイジェリアはちょっと違うな、という印象を持った。それだけツーリストが少ない、ということだろうか。  そんなふうにどこでも注目の人になりながら、高原の街、ジョスに着いた。マリ、トーゴ、ベニン、ニジェールと暑い国ばかりだったので、標高1200mのジョスは涼しくて過ごしやすい。そろそろ雨季なのかときどき雨も降るけれど、アフリカに入って初めての雨は、優しく大地に染み込んでいくのだった。

 

 

 

 

 

■ヤンカリ国立公園で休息(ヤンカリ/4月9~11日)

ジョスで5泊したあと、ヤンカリ国立公園を目指す。西アフリカで一番象の生息数が多い、というところ。物価が安くツーリストが少ないナイジェリアでは、こうしたナショナルパークもローカルプライスでとても安いのがうれしい。入場料は1日200N(180円)、バイクは100N(90円)、カメラ持ち込み500N(450円)、コテージ形式になったホテルはツインで700N(640円)。  実際、外国人ツーリストはほんのわずかで、遊びに来ているのはナイジェリア人ばかり。大学生の団体や子供連れのファミリーが来ていた。  サファリツアーもたったの90円! 残念ながら象は見られなかったけれど、ウォーターバックや何種類かの猿が見られた。中でもマントヒヒは多くてコテージの回りにも出没し、食べ物を狙って部屋に入ってくることもある。私がマンゴーの食べ残しを部屋の前のゴミ箱に入れておいたら、その匂いに釣られてやってきて、部屋の入口にあった健ちゃんのタバコも危うく盗まれそうになった。  ヤンカリ国立公園には動物だけでなく、ウッキーホットスプリングスもある。ヤシの木が茂るジャングルの中にあるトロピカルでワイルドな温泉で、水温31℃。澄んだ水が流れる自然のままの川では子供たちが楽しそうに遊んでいる。私たちもシアワセな気分に浸りながら温泉を満喫した。  ここで2泊してゆっくり過ごしたあと、一気に500km走ってカメルーン国境へ向かった。ナイジェリアでは4月12日は州知事選挙、19日は大統領選挙、5月にも別な選挙があるとかで、国中が選挙運動で盛り上がっていた。これまでにも選挙がらみの暴動が起こっているし、選挙日以降はもっと頻発するともわからない、とラジオでも注意していたので、なるべく選挙までには出国しよう、と急いだのだ。  国境には夕方に到着。出国手続きをしたあと、税関の建物で泊めてもらった。ローカルな村だったせいもあるけど、とても親切だった。ナイジェリアが恐ろしい国、という噂はいったい誰が流したんだろう。

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